京都

町家に泊まる、京都を知る。京町家おすすめの過ごし方

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四季を通じ美しい風景を見せてくれる京都。
それを訪ねて京都旅行を考えるとき、宿泊場所はどんなところを考えますか?ホテル?旅館?

多くの方はこの2択だと思いますが、それではもったいない!
京都にはホテルや旅館以外にも、町家宿という特別感が味わえる宿があるんです。

この記事では私の体験をもとに、京町家に泊まる良さをご紹介します。

京町家ってどんなところ?

町家とは、通りに面し隣家と接して立ち並ぶ建物のこと。京都では平安時代から庶民の家屋として存在する歴史ある建築様式のひとつです。特に京町家は間口が狭く、奥へ細長く間取りをとることから「うなぎの寝床」とも呼ばれます。

そんな生活の場であった町家が最近は宿泊施設として注目を集めています。
近年はリノベーションやリフォームしたものも多く、昔ながらの町家の雰囲気を残しながら、現代の生活に即した物件が増えています。今回利用した宿もそのひとつ。
玄関から中に入り、土間からすぐ見えるのは広々としたキッチン。古いガラスが懐かしさを醸し出す茶箪笥など、木を使った調度が多いのでリノベーション後でも、和の雰囲気を楽しむことができました。

このように現代人にも過ごしやすい空間へリノベーションされている町家。
ただし、そういった町家であっても、昔ながらの建物を活かしている関係上どうしても階段が急だったり、段差が多かったりする宿も存在します。ご一緒に旅行される方にそういった配慮を必要とされる方がいる場合は、一度、宿へ問い合わせると安心です。

おすすめの過ごし方

ここからは私が町家に泊まって感じた良さ、おすすめの過ごし方をご紹介します。
あなたの町家滞在の参考になれば嬉しいです。

少人数でも、大人数でも

町家は一軒貸しが多い宿泊形態です。その良さはなんといっても「周りの目を気にしないこと」です。
旅先という非日常の中で、仲間内だけの時間をゆっくりと楽しむことができます。

例えばご夫婦やカップルなど、少人数ならばしっとりと。

また、町家の宿には5人以上と大人数でも泊まれるものも。
そういった宿ならば、集まったメンバーでご飯を作ってお酒を飲んだりと、ホテルに宿泊するのとはまた違った過ごし方もできます。

私の今回の利用は後者。京都の学校を卒業後各地にバラけたメンバーで、プチ同窓会として利用しました。
それぞれお酒やおつまみを持ち合い、足りないものは作ったり買ったりと、一軒貸しならではの自由度を満喫しました。
特に今回は3年ぶりの集合で尽きない話も、時間を気にせず語り合うことができました。

もちろん話すだけならば飲み屋でもいいのですが、終電や食費などを考えると、後ろを気にしないですむ町家貸しは選択肢に挙げてもいいのかな、と思います。

「おばんざい」を食卓に

旅先での食事は、旅行の大きな楽しみのひとつ。
京都には「おばんざい」と呼ばれる地のものを使ったお惣菜がたくさん存在します。地元にとっては日常の食事ですが、そこを訪れる旅人にとっては、味や食材の違い、調理の仕方など興味を惹かれる部分です。

こういったものを手頃に食べられるのも、町家の魅力。
有名な店に入るのもその場独特の雰囲気を味わえて良いものですが、家庭の味はぜひ、伝統的な生活空間の中で楽しんでみてください。

おばんざいは京都のいろいろな場所で買うことができます。伊勢丹や大丸などデパ地下で買ってもよし、商店街のお惣菜屋にふらりと立ち寄るもよし。お惣菜屋さんごとに味の異なるちりめん山椒や、お漬物。持ち帰りがしにくい京豆腐などついつい目移りしちゃいますよ。
お気に入りのおばんざいを集めて、旅の食卓を彩ってみてくださいね。

周辺散策をしてみよう

多くの場合、京町家が残っているのは古くからの生活や建物が残っている地域です。そういった地域は周辺散策をするだけでも、普段は目にしないものに出会うことができます。

例えば、この写真の建物。
門前町にいきなり現れたんですが、なんの建物か予想できますか?

正解は西本願寺の
西本願寺といえば、 以前は宗徒のための保険会社などが入っていたそうです。こうしたちょっとした発見があるのも自分の足で歩いてこそ。
なお、私は京都に住んで5年以上ですが、こういった物が残っているのを初めて知りました。行かなければわからないことはたくさんありますね。

他にも、レトロな町名看板など、有名観光地を巡るだけでは見落としてしまうものがたくさん隠れています。
写ルンですなどのフィルムカメラ片手に散策するのも、雰囲気があっていいですよ。

こちらは今回の宿泊とは別に、西陣エリアで撮ったもの。西陣も多くの町家が残る地域です。
町家と昔ながらの町名看板をモノクロで撮ることで、デジタルでも令和ぽくない写真になりました。

雨の日は読書も。おこもり旅にも最適

旅行といえば観光、というイメージは強いもの。
ですが、私はあえて、「おこもり旅」を提案したいと思います。

「おこもり旅」は一般的な旅行よりも観光で出かける場所を減らし、宿での滞在を楽しむ旅のスタイルです。
そういったスタイルにおいて、非日常を味わえる京町家は理想的な選択肢のひとつ。
京都観光で人気の町家のカフェなどにわざわざ出かけなくとも、そこにはあなただけが楽しめる贅沢な空間が広がっています。

例えば雨の日。
雨音をBGMに、読書してみるのはいかがでしょうか。コーヒーやココアなどお好みの飲み物が手元にあれば、ほっとできる空間に。

その際にはぜひスマホの電源を落としてみてください。忙しない日常から切り離された時間の流れが、きっとあなたをリラックスさせてくれますよ。

photoACより

今回利用した宿

Kyoto Knot Vacation House
1日1組限定の町家の宿。最寄り駅は地下鉄五条駅と、交通の便がとてもいい。7月は祇園祭の宵山会場まで徒歩圏内。近くにスーパー、コンビニ、薬局がある他、カフェや西本願寺、東本願寺などの観光地もある。

600-8322 京都市下京区西洞院通五条下る小柳町508-1-1
公式サイト(JP)

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