こんなに積もる!? 京都の大雪で伏見稲荷・東福寺が感動の美しさ

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2022年1月21日は京都でも珍しく南部まで積もる大雪となりました。
そんな貴重な機会に訪れたのは、伏見稲荷大社と東福寺。珍しい雪の風景を満喫してきました。

1月3度目の積雪は大雪警報発令

1月12日、14日と積雪が観測された京都市。3度目となる21日も雪予報が早い段階から出ていました。14日の積雪は11cmで、これも5年ぶりの数字です。前日までの天気予報では同レベルでの報道でした。
しかし、蓋を開けてみれば、当日朝7時ごろに大雪警報まで発令する降りっぷり。京都市内どころか、さらに南に位置する宇治市でも雪景色が見られるほどの大雪となりました。

珍しい伏見稲荷大社の雪景色

本格的な大雪となったため、この日は前回諦めていた伏見稲荷大社へ向かいました。
京都においてしっかりとした積雪はほとんどが今出川通まで、さらに降って清水寺、祇園界隈まで雪化粧すればラッキーというのが住んでいての実感です。それを超える雪となったこの日、これを逃すと次、伏見稲荷大社で雪景色を見られるのは何年先かわからないと感じていました。

夜明け前の伏見稲荷大社

そんな思いで夜明け前に訪れた伏見稲荷大社。
参道に向かうとこんな景色が広がっていました。

雪を厚く積もらせたた参道両脇の桜に、ライトアップされ浮かび上がる雪化粧した赤い社殿。これを見れただけでも来てよかったと思える風景でした。

このとき時間は6時前。まだ夜明けまで1時間以上あり、境内にいる人はまばらです。
それもそのはず。伏見稲荷大社の境内はそのほとんどがご神体である稲荷山。標高232mとさほど高くはありませんが、イノシシもいればサルもいる場所です。ちゃんと一定の距離ごとに街灯はありますが、千本鳥居より奥となるとなかなか勇気がいる静けさなのです。
私もさすがに夜明け前に上ることはためらわれ、周囲が白み始めるまでは千本鳥居から下の風景を撮り歩いていました。

稲荷山登山スタート

6時30分ごろ、周囲が次第に明るくなってきました。
いよいよ雪の稲荷山登山開始です。
登山といっても基本的には緩やかな階段が続き、通常時に歩くだけなら60分ほどで下山も可能でしょう。観光込みでも所要時間2時間といったところ。
ですが、この日は大雪。普段よりも気を引き締めて、ウィンターブーツでの散策です。

さて、登り始めて15分ほど。
千本鳥居を抜け、熊鷹社まで来ましたが、ここまでは意外なことにさほど雪が積もっていませんでした。山麓の本殿周辺のほうが雪があるくらいです。

それが変わったのは三ツ辻を超えたあたりから。
標高が上がり、木々の隙間から空の光が入りやすいエリアになると道に積もる雪にも厚さを感じるようになりました。
山頂周回の起点である四ツ辻まで上がるころには、新雪を踏みしめるとき特有のギュッギュッという音がするまでになっていました。

四ツ辻からは京都市南部の街並みを見下ろせます。
見えている高架は第二京阪道路です。一面真っ白に染まった街は、これが京都とは思えない風景です。
さらに少し右に首を巡らせれば、東寺の五重塔も見えました。(私の200㎜望遠ではトリミングしてこれが精一杯。見やすくするため色調補正強めです)

四ツ辻を越えれば山頂エリア。ここからは3つの峰をぐるっと巡り、また四ツ辻に戻ってくることになります。
そうはいっても3つの峰まではここからもまだ登りです。
標高が上がるにつれ、雪が厚く積もっていきます。まだ人の気配もほとんどない中、雪の重みに耐えかねて折れる枝の音が山中に響いていました。

ひときわ雪が多かったのは三の峰・下社あたりです。
ここまでくると足跡もなくなり、周囲も静まり返っています。分厚い雪がおもい雪帽子を作って、普段では決してみられない風景を作り上げていました。
この日はそんな中でもまだ雪が降りやむことはなく、写真を撮っている間に自分自身にも雪が降り積もっていました。

さて、ふたたび四ツ辻へ。これにて山頂エリアは終了です。
時刻は8時30分ごろ。あとで知ったのですが、この日の積雪ピークとなったのはちょうどこの時間帯だそうです。動画にも大粒の雪が降る様子が残っていました。

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雪の東福寺は水墨画のような風景に

伏見稲荷大社を離れ、続いて向かうは東福寺です。
東福寺は大きな山門とモミジの木々が美しい境内で有名なお寺で、臨済宗東福寺派の大本山です。
この日は禅寺らしい、水墨画のような風景が広がっていました。

しんしんと雪が降り積もる境内

東福寺の方丈庭園は著名な作庭家・重森三玲の作。昭和14年の完成からすでに80年近くが経っていますが、伝統的な枯山水に市松模様を用いた作庭は今見てもモダンで斬新な作りをしています。

そんな東福寺の庭園で目を引いたのは、積もった雪で現れる文様です。
禅寺であり、枯山水を基本としたお庭だからでしょうか、これまで見てきた中で特に陰影が強調されるように感じました。屋根に降り積もり曲線が現れた様子や、凹凸の差で生まれる影の線など、どれもが興味深いリズムを生み出していました。

そして、東福寺で見逃せないのがモミジの木々が生い茂る谷筋にかかった『通天橋』です。
橋の上からの風景も良いのですが、やはり下流から見上げた時の光景がここは一番きれいだと感じます。みんな気持ちは同じなのか、この風景を見に多くの人が来ていて、人が通るたびに歓声が上がっていました。

一度は見てほしい京都の大雪

大雪となった伏見稲荷大社と東福寺の風景、いかがだったでしょうか。
赤が映える伏見稲荷大社と、水墨画のような東福寺。
まったく違う風景をどちらも見ることができたのはまさに眼福でした。

結局、この日の積雪は14cm(京都市中京区)となり、1月の降雪の深さ日合計としては観測史上8位の記録だったそうです。どれだけ珍しい光景だったかよくわかります。
次はいつ見れるかわかりませんが、気長にチャンスを狙いたいと思います。
みなさんもチャンスがあればぜひ、この素晴らしい風景を見に行ってみてくださいね

データ引用先:気象庁 過去の気象データ検索 京都市 観測史上1~10位の値(1月としての値)

milpootabi

milpootabi

まさとあやりの2人組。写真を撮ることが好きな旅人です。奈良県に住んでいるので関西の情報が多め。コロナ前は東南アジアメインで海外によく行っていました。

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