京都

京都の雪景色を探して。祇園から出町柳まで北上してみた【後編】

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2022年1月14日は京都市内で5年ぶりにしっかりとした積雪になりました。この機を逃すまいと出かけた雪の写真さんぽは、祇園から知恩院、岡崎公園を経由し出町柳までを撮り歩きました。後編では、永観堂から出町柳までの風景をご紹介します。

前編はこちら

永観堂

大雪から一転。青空が見えだした京都市内。
こうなると豪雪地帯ほど寒くない京都では雪が急に溶け出してしまします。
あわてて向かったのは永観堂です。

参観受付で「こんなきれいな状態はあと2時間もちませんよ」と教えてもらいながら、境内へ。

太陽の光を受けて、ここまで巡ってきた場所とは全然違う雰囲気です。
溶けかかった雪に反射する光や、光を通して青みがかる雪がとてもきれいでした。

さて、永観堂に伺う理由の一番の理由は好きな回廊があるからです。
永観堂には『臥龍廊(がりゅうろう)』があるのです。
山の斜面に沿って諸堂を繋ぐ長い回廊を、龍の背に見立てられたものです。特に、緩やかなカーブを描いた階段が有名です。

しかし、私のお目当てはこちらの回廊のほう。
廊下とその脇のモミジの木々を見るこの場所が大好きなんです。

諸堂の拝観が終わり、ふたたびお庭に出ると続いて多宝塔へ。
多宝塔までは階段が続きます。その途中にあるのが鎮守社、なのですが。
脇を通りさらに上を目指そうとしたとき目に入ったのは、かわいらしい雪だるま。ジブリ作品『もののけ姫』に出てくる『コダマ(木霊)』の雪ダルマです。ちょこんと座っていました。

そして、いよいよ多宝塔に到着です。ここからは京都を一望できます。
左手から南禅寺、岡崎公園と広がり、右端にあるのは金閣寺すぐ近くにある送り火の『左大文字』が見えます。さらに遠くには積雪によってうっすらと浮かび上がった送り火の『鳥居形』も見えていました。

岡崎神社

永観堂をあとにして、丸太町通を経由し向かうのは、狛うさぎで有名な岡崎神社です。
うさぎを神使とし、神紋にも用いている岡崎神社では、境内にてうさぎの置物がずらりと並んだ様子を見ることができます。それが雪の日にどうなっているのか気になったのです。

お詣りをし、さて、と覗いてみればこの通り。
ふわふわの新雪の中から、うさぎたちがひょこっと顔をのぞかせていました。「ちべたいよ」という声が聞こえてきそうな愛らしい風景でした。

下鴨神社

この日最後に訪れたのは出町柳にある下鴨神社です。
だいぶ雪が解けた出町柳デルタを通り過ぎ、境内である糺の森に入ります。

何度も来たことのある糺の森ですが、さすがに雪が積もった日に来ることはそうそうありません。雪の反射のせいか普段よりもキラキラしてみえる森は、少なくない参拝者がいるにもかかわらず静かでほっと一息つける空間です。
特にお気に入りなのは、糺の森の御手洗場。木漏れ日に光る小川と、雪解けの雫が落ちる音が不思議と落ち着く場所でしばらくぼーっとしていました。

本当ならば椅子でも持ってきて半日ほどのんびりしていたかったのですが、さすがに雪の日とあって30分もたたずに足先から冷えが伝わってきました。
糺の森を抜けて、いよいよ本殿へ向かいます。

しかし、ここにきてふたたび大ぶりの雪に。
溶けかかった下鴨の境内にまたうっすらと雪がのっていくのでした。

およそ10kmの写真さんぽでした

前編後編にわたってご紹介した、1月14日の雪景色。
祇園から出町柳まで北上するおよそ10kmの写真さんぽでした。夜明け前から歩き出し、最後の下鴨神社を後にしたのは13時前と、なんと8時間以上動き続けていました。本人としてもまさかの時間。振り返れば思っていた以上に、珍しい京都の雪景色にテンションが上がっていたのだと思います。
しかし、2022年、これを超える大雪が降ることをこの時の私はまだ知る由もないのでした……。

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