雲海・紅葉・星空! 秋の大台ケ原を満喫してきた

雲海・紅葉・星空! 秋の大台ケ原を満喫してきた

2020年最初の紅葉狩りとして大台ケ原へ行ってきました。奈良県・三重県にまたがる大台ケ原は関西屈指の人気ハイキングスポットであり、また近畿地方で一番早く紅葉が始まる場所です。
今回訪れたのは2020年3度目。雲海・紅葉・星空と、大台ケ原の魅力3つを贅沢に楽しんだ1日をご紹介します。

満天の星空の下で車内泊

深夜の3:00に大台ケ原ビジターセンターの駐車場へ。
この時点で私たち含め15台ほどの車が駐車していました。

この日は運良く(というよりも2020年3度の来訪すべてで)晴れていたので、見上げればそこに広がるのは満天の星空! 代表的な冬の星座・オリオン座が輝き、そのそばにうっすらと天の川が流れていました。また、ちょうどオリオン座流星群のピークの2日前だったため、少し空を見上げていれば複数の流れ星に出会えるとても幸運な夜でした。

星空を見たあとは車内で仮眠タイムです。真冬の気温と聞いていたので、車内後部は羽毛布団を準備していました。布団に潜り込めば意外とあたたかく、リラックスできそうな雰囲気。
ですが、このとき外はゴォゴォと大風が吹き出して、車もわずかに揺れるような状態だったのです…。
起きたときには落ち着いていることを願って眠りについたのでした。

ダウンジャケット必須! 駐車場からの夜明け

2時間半くらいの仮眠から目覚めると、駐車場にはこの数時間の間にまた車が増えていました。周辺にはすでに登山装備を整え終えた人たちが複数いました。
私も用意をすべく外へ出ようとしますが、この日の朝は気温が2℃。関西の都市部では真冬と同じくらいの気温です。持ってきていたダウンジャケットを着てようやく外に出られました。それでも普段生活しているエリアとの気温差で余計に寒さがツライ。ダウンを着てても自然と肩が丸くなるほどでした。

しかし、それもわずかな時間の話。

薄曇りの空がサーモンピンクに染まリはじめるのを見て、カメラを取りに戻ろうと車までダッシュ!
寒さを忘れて夜明けを眺めていました。

錦秋に包まれた大台ケ原

今回選んだコースは東大台エリアをぐるっと巡る標準的なルートです。
距離は約9km、所要時間は約4時間。上北山村の公式サイトでは中級コースになっています。

訪れたのは10月20日。一部、早く色づく木々は葉が散っていましたが、全体としてはまさに見頃でした。

日出ヶ岳からの雲海、そして正木ヶ原へ

駐車場をスタートし、まず向かったのは大台ケ原の最高峰「日出ヶ岳」です。

実は大台ケ原は雲海が年中見られる貴重なスポット。ハイキング前日も雨が振っており、気温差の激しい予報も出ていたので雲海を期待していました。しかし、夜はあいにくの大風。
「雲海は見れないだろうな」と思っていたのですが、日出ヶ岳まで来るとこんな風景が!
一面の雲海にこそなりませんでしたが、谷間に雲が溜まり紅葉との見事な風景を見せてくれました。


日出ヶ岳からの風景を満喫したあとは一度引き返し、正木ヶ原のある次の山へ。この日出ヶ岳から正木ヶ原までの間が、今回訪れたスポットの中でも特に紅葉鮮やかなエリアでした。
上空は未だに強い風が吹き、正直ハイキング中は寒かったのですが、その風のおかげで徐々に晴れ間が広がっていきました。移動する間にも刻一刻と光の指し方が変化し、その表情を変え続ける山の風景に、歩いて1時間足らずですでに感動していました。

足が震える大蛇ぐら

正木ヶ原を過ぎ、次に向かうのは東大台の絶景スポット、「大蛇ぐら」です。
大蛇ぐらは大台ケ原の広報ポスターなどにも写真が使われるベストスポットのひとつ。今回で3度目の大台ケ原ですが、ここに来るのは初めてです。
人気スポットなだけあり、岩の迫る狭い道を多くの人が行き来していました。道を抜け大岩を登ると、目の前には遠くまで広がる山々と、そこに突き出した大蛇ぐらの紅葉。
これはみんな来たくなるのがわかる風景。まさに「美しい」の一言です。

しかし。

ここは行くのをためらう恐ろしいスポットでもありました……。高所恐怖症の人はまず不可能です。
なぜなら、大蛇ぐらを展望するのはひとつ間違えれば滑り落ちる大きな岩の上なんです。

今にも滑り落ちそうな角度のこの岩壁が、大蛇ぐらを見下ろす展望スポット。
しかも、この岩、支えになるのはこの茶色のポールと鎖だけ。その支えも経年劣化で土台から浮いているポールがあるため、完全に信用するには心もとない状態です。万が一のときに引っかかる場所くらいの認識のほうが良いでしょう。
ここに来るなら絶対に滑らない靴で。登山用の専用のシューズが必要だ。
美しくも恐ろしい場所に肝を冷やしながら、そう強く思ったのでした。(一応、私はトレイルランシューズで行っていました)

川の冷気が気持ちいいシオカラ吊橋

大蛇ぐらからシャクナゲ坂を下り、今回のコースで一番標高の低いシオカラ吊橋へ。
このとき12:30。早朝2℃だった大台ケ原もこの頃には15℃を超えてきて、動き続けていると暑くなるくらいまで気温が上がっていました。そうなると、ザックを背負った背中は汗でびっしょり。
そんなタイミングで吊橋へ到着し、休憩のためにザックを下ろしたので、ずいぶんと涼しく感じました。谷底を流れる水のおかげですね。
橋の周辺は水面に映る紅葉もきれいで、最後の休憩にいい場所でした。

さて、休憩を終えると気を引き締めなければいけません。
このシオカラ吊橋から駐車場の最後の坂が曲者なんです。1.4kmの間ひたすら階段が続きます。すでに標準所要時間を大きく超えているのもあり、最後の最後に迎えるのがこれかと結構しんどかったです。今回、一番体力の無さを痛感した区間でした。

昼過ぎに駐車場へ

約9kmのコースを歩き終え、駐車場に戻ってきたのは13:30頃。所要時間は6時間30分です。道中頻繁に写真を撮影したり、日頃の運動不足が祟ったりといろんな理由はありますが、標準タイムを大きく上回っていました。

ちなみに、このとき駐車場は超過状態。規定の枠の中に止まりきれなかった車が、駐車場入口を超えてドライブウェイへ路駐している状態でした。「紅葉の時期は駐車するのも難しい」と噂には聞いていましたが、まさかここまでとは…。正直想像を超えていました。

こうして終えた、紅葉の大台ケ原ハイキング。
大台ケ原は11月には雪が降るようなエリアで、このあとは冬季閉鎖となるため、次訪れるのは来年の春以降です。次はちゃんと体力つけて、余裕を持って美しい風景を見られたらなと思います。


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