京阪電車「京都1日観光チケット」とは
「京阪電車」とは、その名の通り、京都と大阪を結ぶ関西の私鉄の1つです。
京都は特に鴨川沿いを走っているため、沿線には下鴨神社や祇園、伏見稲荷大社など有名所が多く、観光客も大助かりの電車でもあります。
さて、そんな京阪電車で今回使ったのは「京都1日観光チケット」。
北は出町柳駅から、南は八幡市駅もしくは宇治駅までのエリアが乗り放題になっています。
使用イメージとしてはいくつかのパターンがあって、
① 男山ケーブルで往復して岩清水八幡宮を参拝するとき
② 八幡市・伏見・宇治、これら3つのエリアを1日で2ヶ所以上回るとき
このどちらかが多いような気がします。
今回は、①と②のパターンを組み合わせた、いいとこ取りコースでのご紹介です!
八幡市① 注目の新名所「背割堤」
ここ数年で地元以外の人からの認知度も急上昇しているのがこちら、正式名称「淀川河川公園背割堤地区」です。
木津川と宇治川を分ける堤に、約1.4kmに渡って桜並木が続きます。
満開の時期は圧巻で、ピンク色に包まれながら、気持ちの良い散策をすることができるんです。
ここの良さには広々とした空間が挙げられます。
「桜並木の下で、ブルーシートを広げてみんなでご飯」
なーんて、まさに絵に描いたようなお花見の風景が広がる場所です。
実際、桜まつりの会場ではブルーシートも販売されています。
おすすめは午前中に行くこと。
旅行会社のツアーでも取り上げられることが増えていて、正午くらいから、驚くような人手に。
「ゆっくり歩けない」なんてことはないのですが、広々と人混みに揉まれず桜を見たいなら、やはり午前がおすすめです。私が行ったときは10時位に八幡市駅に到着して、写真を撮りながら2時間くらいたっぷりと散策しました。
八幡市② 国宝へ参拝「石清水八幡宮」
背割堤からも見えますが、こちらは山桜が咲いています。
参拝には石段を徒歩で登る方法(複数ルートあり)と、ケーブルカーを使う方法と2種類あります。
今回は「京都1日観光チケット」の乗り放題区間に含まれる、男山ケーブルを利用しましょう。
京阪八幡市駅の改札を左に出て、歩いてすぐのところにケーブルカーの駅があります。男山ケーブルの駅も桜に埋もれています。
山上駅から少し歩いて本殿へ。
快晴時には朱色が空によく映えます。
平安時代から崇敬を集める岩清水八幡宮の本殿は、平成28年に国宝に指定されました。
八幡造と呼ばれる特徴的な造りをしています。
おすすめは本殿と正面の桜。もうひとつは頓宮の朱色の塀にかかる大きな桜です。
特に頓宮は、男山ケーブルで往復するだけだと参拝ルートから外れることになってしまいます。せっかくこちらまでいらしたのなら、足を伸ばしてみてくださいね。
水堀の散策がおすすめ「伏見」
水の町「伏見」。
お酒や酒蔵の町並みで有名な場所ですが、春になると、水堀周辺の桜を目当てに多くの方が訪れます。
ここに来たら京阪中書島駅もしくは伏見桃山駅で下車して、十石船乗り場~伏見港公園までの約1.3kmをゆっくりと堀沿いに散策してみましょう。
もし十石船に乗りたいのなら、お早めのご予約を。
私が訪れたのは平日の昼過ぎでしたが、その時間にはまさかの「終日満席」の文字が。
「今週末が見頃」と言われていたとはいえ………。流石です。
でも、そのくらいこの堀沿いの桜は魅力的、ということですね!
最後は宇治でデザートを
京都1日観光チケットなら中書島から宇治に行くのも、もちろん乗り放題!
せっかくなので旅行の〆に、抹茶スイーツを食べに行きましょう。
通園さん、伊藤久右衛門さん、福寿園さん………などなど、名だたる茶店が揃う宇治。
結果、伝統ある雰囲気のお店が多いのですが、最近は白や木目調をメインにした明るい佇まいのお店も増えています。
「宇治は何度も来てるよ!」っていう方や「インスタ映え探しています!」っていう方は、ぜひ、こういう新しいお店にも立ち寄ってみてくださいね。
アクセス
京都駅からはJR奈良線東福寺駅で乗り継ぎです。
関西以外の方が今回の企画きっぷを使用される際は、京阪沿線に宿泊、2泊3日の中日におでかけになるのがおすすめです。