沖縄土産としても、料理の調味料としても人気がある沖縄産黒糖。実はその味が島ごとに異なっているのをあなたはご存知ですか?
この記事では黒糖の食べ比べを筆者2人が実際に挑戦!
本当にその違いがわかるのか、どんな違いがあったのかをご紹介します。
沖縄にある8つの島それぞれの黒糖を試せる「八島黒糖」
今回食べてみたのは 沖縄県黒砂糖協同組合から発売されている「八島黒糖」という商品です。私たちは沖縄旅行でイオンモール沖縄ライカムに立ち寄った際に見つけました(お取り寄せあり)
さて、この商品は沖縄県に属する8つの島の黒糖を、それぞれ島ごとに小分けにして入っています。
パッケージも沖縄ゆかりのイラストを取り入れてあり、カラフルでかわいいですね!
今回試す黒糖の産地は北から順に、伊平屋島・伊江島・粟国島・多良間島・小浜島・西表島・与那国島の8島です。
八重山諸島に属する観光地としても人気の西表島や波照間島、日本最南端の与那国島などは名前に聞き覚えがあるかもしれません。
8つの島を地図で見るとこのような位置にあります。
見比べると色も違う!
では、いよいよ黒糖を実際に比べてみます。まずは白いお皿にそれぞれを並べてみました。
この時点でもすでに色が違いますね!
きれいなブラウンもあれば、濃く黒っぽさが強いものも。逆に白味が強いものもあります。
大きさもバラバラ。これもそれぞれの島ごとの傾向があるようで、小袋ごとに粒の大きさが異なっていました。
いよいよ実食!
見た目の違いもわかったところで、次はいよいよ味見です。今回は北にある島から順番に味を見ていきます。
※ 以下の評価はあくまで個人の感想です
伊平屋島
【 島紹介 】
伊平屋島(いへやじま)は沖縄県最北の有人島。沖縄本島より北に位置し、鹿児島県の与論島とほぼ同じ緯度にあります。
【 黒糖の特徴 】
香りがとても強く濃い黒糖です。
食べ終わりに若干の苦味が残ります。粒が大きく、口溶けはザラッとした感覚です。
伊江島
【 島紹介 】
伊江島は沖縄本島の本部半島から北西9kmに位置します。本島からはフェリーで約30分と、『日帰りできる離島』として知られています。島のほぼ中央にある城山(ぐすくやま)からは対岸の本島まで見渡せる展望の良いスポットです。
【 黒糖の特徴 】
すこし苦味があります。
サクッとした歯ごたえのあと、サラッと口の中で解ける黒糖です。
食後には口の中に強い黒糖の香りが広がりました。
粟国島
【 島紹介 】
粟国島(あぐにじま)は沖縄本島の西にある島です。観光地としてはあまりしられていませんが、その分、離島の昔ながらの風景がよく残っています。
【 黒糖の特徴 】
他の黒糖に比べ、優しい香りがする黒糖です。食後にもふわっと香ります。
雑味もなく、舌でつぶせるほどサラサラとしているので、料理にも使いやすそう。
多良間島
【 島紹介 】
リゾート地として知られる宮古島と石垣島のほぼ中間に位置します。平坦な土地にさとうきび畑が広がり、沖縄の原風景の中をサイクリングできる島としてもおすすめです。
【 黒糖の特徴 】
ぎゅっとつまった、非常に濃い味がします。
他の黒糖に比べて硬さがあり、シャリシャリとした食感です。
小浜島
【 島紹介 】
八重山諸島に属し、石垣島からはフェリーで約35分。NHKの朝ドラ「ちゅらさん」の舞台となるほど、風光明媚な場所です。島にあるリゾート『はいむるぶし』は筆者のあこがれのひとつ。
【 黒糖の特徴 】
ちょっとだけあるエグミがアクセント。
8つの島の中で一番バランスが良い味のように感じました。
食べ終わり、口の中に濃い風味がふわりと戻ります。
この黒糖も硬めで、ジャリッとした舌触りです。
西表島
【 島紹介 】
西表島は八重山諸島最大の島。貴重な自然が色濃く残り、島のほぼ全域が国立公園に指定されています。希少な生き物も生息しており、パッケージに描かれているイリオモテヤマネコは特に有名です。
【 黒糖の特徴 】
味が濃く、後に残る強さを持つ黒糖です。粒感は少なく、口の中で溶けて粘り気が出ます。
甘味処や和カフェで使用される黒蜜を固めたようなイメージ。
波照間島
【 島紹介 】
日本最南端の有人島、波照間島。日本国内で南方の星座『南十字星』が見られる数少ない場所のひとつで、天体観測が好きな人には特に人気が高い離島です。
【 黒糖の特徴 】
この黒糖も甘味と苦味のバランスがいい味でした。そのままおやつとして食べるのにもいいほど、尖った部分が少ない、食べやすいお味です。
口に入れるとシャリ、サラッと簡単に解けていきます。
与那国島
【 島紹介 】
与那国島は日本最西端の島です。沖縄本島からも500km近く離れており、むしろ台湾の方が近い島です。年に数回、台湾の山が見えることもあるのだとか。
【 黒糖の特徴 】
重く濃い香りがする、非常に濃い黒糖です。
強い甘みのあと、多少のエグミが残りました。
口に入れるとはじめはサラッと解けますが、だんだん粘り気が強くなります。
まとめ
実際に食してみると、こんなに違うのかと思うほどそれぞれに特徴がありました。
総論としては、以下のような感じです。
食べやすい: 波照間島、小浜島
味が濃い : 西表島、多良間島
料理に使いたい: 粟国島
黒蜜を作りたい: 西表島、多良間島
より具体的にいくと、煮物の風味出しに使いたい粟国島、あっさりとした豆乳プリンのソースに使いたい西表島といったところです。他の島々の黒糖もそれぞれ使い分けてみたいですね。
外出自粛でおうち時間が長期化している今、お取り寄せして沖縄気分を味わうのも、良い気分転換になるかも。 大人も子どもも楽しめる 黒糖の味比べをぜひご家庭で楽しんでみてはいかがでしょうか?
沖縄県黒砂糖協同組合
八島黒糖 160g(粒) 700円
八島黒糖160g(粒) - 沖縄黒糖オンラインショップ