橿原市の夏の風物詩、藤原宮のハスの花。
日の出に照らされ花開く姿をタイムラプスにしてみました。
夏の朝を彩る涼やかな姿をお楽しみください。
藤原宮跡ってどんなところ?
藤原宮跡は現在の奈良県橿原市に位置する古代日本の首都「藤原京」におかれた宮城跡地です。
藤原京は万葉集で知られる大和三山(畝傍山、耳成山、香久山)に囲まれた場所にあり、日本で初めて条坊制(碁盤の目の都市計画)を取り入れた大規模な都でした。その規模はその後遷都された奈良市の平城京や京都の平安京をも超え、古代日本最大の都だったことがわかっています。
その中心地であり当時官庁街でもあった藤原宮の跡は現在、国の特別史跡に指定されています。
広大な敷地には四季折々の花が育てられ、春は桜と菜の花、夏はハス、秋はコスモスと美しい風景を楽しむことができます。
ハスは早朝に咲く
一般にハスの花の見頃は7月中旬~8月上旬にかけて。早朝に咲きはじめ、朝7:00~9:00に見頃を迎え、正午ごろには花を閉じます。これを3~4日繰り返し、あとははらりと散っていきます。
ハスの花は実は短い期間しか楽しめない花なのです。
では、ハスの開花を見る場合の「早朝」とはどのくらいを指すのでしょうか。
答えは日の出40分前。カメラ好きで言う「ブルーアワー」の時間帯です。
自分の目で開花を見たい場合、少なくとも日の出前、太陽が顔を出し空気が温まる前に現地にいることが必須です。
藤原宮跡の場合で考えてみます。
藤原宮跡のハスの見頃は例年7月下旬にはじまります。目安は海の日(7月第3月曜)のあたりです。
この時期の日の出は5:00ぐらいなので、少なくとも4:30頃には現地に着いていたいことになります。
タイムラプスで見る開花
それでは実際の映像を御覧ください。
大和三山・香久山を背景に咲くハスの花。
4:30~7:00の2時間30分を30秒に収めています。
注意:BGMが流れます
写真で見るビフォーアフター
写真でご紹介したのは開花のビフォーアフターを2パターン。
1枚目は開花1日目、2枚目はおそらく開花3日目のものです。
開花1日目であった1枚目は、完全に開ききらずにピークを迎えました。しかし花びらの重なりが美しく、ころんと丸みがあるフォルムで、これもまた可愛らしい姿です。
対して2枚目は、昨日すでに蕾に戻りきれずにいたようで、夜明け前には開いた状態。7時頃にピークを迎えたあとは外側の花びらが落ち始めていました。翌朝には完全に散ってしまうことでしょう。
アクセス
駐車場は複数箇所あります。
よく紹介されるのは蓮池南側の臨時駐車場でしょう。蓮池から一番近い駐車場です。
しかし、距離が近い分、ハスの見頃時期は早朝から満車になりがちで注意が必要です。
一番広く駐車しやすいのは、橿原市藤原京資料館横にある藤原京駐車場です。ここはバスも止まれる広さで、お手洗い、自販機も整備されています。蓮池までは少し歩くことになりますが、わかりやすさが何よりのポイント。
初めて藤原宮跡に行くという方はこちらも候補にしてみてください。