梅雨といえばあじさい見物の季節。
京都では、三室戸寺や藤森神社など名所がたくさんありますが、そこに新しいおすすめスポットが加わりました!
場所はなんと二条城!
この度、あたらしくあじさい園が整備され、歴史ある二条城の櫓と色とりどりのあじさいが同時に楽しめる空間が生まれたんです。神社やお寺の木造建築とのコラボが多い京都のあじさい名所とは、また一味違う風景を楽しめる場所となっています。
雨の日も楽しくなる京都旅の、その1ページに二条城を加えてみてはいかがでしょうか。
二条城とは
二条城は、1603年に徳川家康が作った城のこと。普段は江戸に住む将軍が京都を訪問する際の宿泊所として、さらには、天皇が住まう京都御所の守りとして築城されました。
この城で最も有名な出来事といえば、大政奉還。
1867年に徳川幕府最後の将軍、15代徳川慶喜が二条城の二ノ丸御殿で政治の実権を天皇へ返上することを宣言しました。奇しくも徳川幕府の始まりと終わりを見届けた城となったのです。
現在は世界遺産に認定され、国内外から多くの観光客が訪れる一大観光スポットになっています。
また、外周が約2kmとランニングにちょうどよい距離ということもあり、東京の「皇居ラン」ならぬ「二条城ラン」をする人も多く、京都市民の憩いの場にもなっています。
美しく蘇った唐門と東大手門
2020年現在、二条城は20年かけておこなわれる修復事業の最中です(※)
すでに城内へ入る玄関口たる「東大手門」と、二の丸へ続く「唐門」は修復を終え、美しい姿を見せています。特に唐門は漆の塗り直しが行われたことで、漆の黒と飾金具のコントラストが引き立つ状態になりました。以前より鮮やかなその姿は、修復が終わってすぐだからこそ。こちらもお見逃しなく!
※ 2011年度より開始。現在は第2期にあたり、本丸御殿を修復中。2022年度以降の第3期・第4期では、二の丸御殿の修復が計画されている。
あじさい園は西南櫓の近く
さて、今回ご紹介するあじさい園は二条城の西南櫓の近くにあります。
多くの方は二ノ丸~本丸と見学されてから、順路進行左へ曲がって、あじさい園を見学することになると思います。
そして、見られるのがこちらの風景!
奥に見える、白い西南櫓と色とりどりのあじさいが美しいスポットです。
この日は残念ながら曇り空で、空と櫓が同化しそうになっているのですが、青空が広がればより美しく見えることでしょう。
ここに咲く花は、ガクアジサイが多め。
この他、西洋アジサイなども何種類か咲いていました。
あじさい園の小道は白い玉砂利が敷いてあり、植物の緑とのコントラストもステキ。
撮る角度によっては、城内とは思えないほどしっとりとした雰囲気の写真になりますよ。着物での京都観光をするときに立ち寄るのもいいですね。
アクセス
JR二条駅から東へ徒歩15分
または、地下鉄二条城駅から北へ徒歩すぐ