瀬戸内海の風景といえば鷲羽山から望む夕陽が有名です。実はその近くに、夕陽と工場夜景を両方楽しめるスポットがあるんです! 今回ご紹介する鷲羽山スカイライン水島展望台は、瀬戸内の魅力を満喫したい方におすすめのスポット。マジックアワーを狙って、ぜひ訪れてみてください。
鷲羽山スカイラインってどんな場所?
鷲羽山スカイラインは岡山県南部、倉敷市水島から児島を繋ぐ道路です。国の名勝である鷲羽山へ繋がっている道路でもあり、道中には数カ所の展望台が設置してあります。今回紹介するのはその中の「水島展望台」という場所です。
この展望台から見えるのは日本有数の工業地帯、水島コンビナート。地元では有名な夜景スポットで、2019年10月には日本夜景資産に新たに選ばれました。
また、コンビナートの奥には国立公園にも指定されている瀬戸内海の美しい多島エリアが広がります。日本の夕陽百選にも選ばれている鷲羽山の夕景、その一部を見ることができるのです。
まさにいいいとこ取り!
この双方を楽しめるレアなスポットが鷲羽山スカイラインなんです!
参考:
鷲羽山スカイライン | 日本夜景遺産
倉敷市(日本の夕陽百選)
写真で見る、夕暮れから夜景まで
それでは実際に撮影した写真をご紹介します。
撮影日は2020年1月5日、カメラはSONY RX100M6を使用しました。
まずは夕暮れの1枚。
手前から鷲羽山、水島コンビナート、瀬戸内海の島々、四国へと遠くまで見渡すことができます。
カメラの望遠で海を見ると、複数の小型船を見ることができました。
この他、大型のタンカーやフェリーを見ることもできます。
そして、いよいよ夕暮れから工場夜景へ。
日の入り時間になるとコンビナートの街灯に光が灯りました。緑やオレンジ、白など様々な色の光が輝きだします。
日の入りから数十分、薄明の光景を見られるマジックアワーも終わりが近づくとこんな風景に。
空のグラデーションでうっすら見える島々の輪郭と、工場夜景のコラボが見られる特別な時間です。この日は水平線付近に雲がかかっていますが、快晴ならばもっと鮮やかに四国の山々も浮かび上がりますよ。
アクセス
アクセスは車・二輪車がメインです。
倉敷駅から16.2km、約30分の場所にあります。鷲羽山スカイライン入り口(水島IC・広江側)からは約5kmです。
もしくは鷲羽山ビジターセンターからは14.9km、約25分。
どちらから行く場合も、カーブが大変多い道路となります。走行スピードや脇見運転等、十分に注意しておでかけください。
また、水島展望台の駐車場は4台と少ないので、夕景と夜景どちらも見たい場合は早めから行くことをオススメします。
周辺観光:瀬戸大橋が見たいならココもおすすめ!
残念ながら水島展望台からは瀬戸大橋を見ることはできません。「でも、せっかく児島まで行くなら瀬戸大橋も見たい!」そんな方もきっと多いですよね……。
そんなあなたへ、瀬戸大橋が魅力的に見える2つのスポットをご紹介します。水島展望台と合わせてぜひ訪れてみてくださいね。
① 鷲羽山 あずまや
瀬戸内の多島美を楽しめる場所、また岡山県南を代表する観光スポットとして、団体客も含めた多くの観光客が訪れる鷲羽山。ここはビジターセンターも整備されていますが、今回はあえて、東屋(あずまや)をご紹介します。
鷲羽山の東屋(あずまや)は鷲羽山展望台の駐車場からビジターセンターを越え、さらに400mほど奥に進んだ先にあります。
その魅力はなんといっても真下に見える瀬戸大橋!
自分の足元から四国へと伸びるその姿は他ではなかなか見られない光景です。夜になれば自動車の光が四国へと連なり、昼間とは違った雰囲気になりますよ。
② 与島パーキングエリア
もうひとつ紹介するのは本州四国連絡高速道路の与島(よしま)パーキングエリアです。
本州と四国を繋ぐ瀬戸大橋のちょうど中間に位置し、多くの船が行き交う海を間近に感じながら瀬戸大橋を楽しめます。また、 高速道路を乗り直しができるパーキングエリアなので、観光後は出発地方面に戻ることも可。安心して立ち寄り観光ができる場所なんです。
さらに、ここの魅力は品数豊富なお土産。本州・四国の中間に位置するだけあり、岡山と四国全域の主たるお土産がほとんど揃います。その数は思わず目移りしてしまうほど。年末年始など帰省期間には列ができるほど多くの買い物客で賑わっています。
ドライブやツーリングのついでに、もう少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?