日本最北の街、稚内。その港からさらにフェリーに乗りつぎ、ようやく行くことができるのが北の離島・礼文島です。
礼文島は数多くの高山植物が咲く島で、「花の浮島」と呼ばれることもあります。それを目指して、夏には多くの観光客が訪れます。また、花々を見て回れるよう、いくつかのトレッキングコースが設定されています。
今回紹介するゴロタ岬も、そういったコースに含まれる礼文の名所のひとつです。
絶景の散策ルート。スコトン岬がくっきり!
ゴロタ岬に続くルートは2通りあります。
今回は503号線をスコトン神社付近で分岐し、南下するルートを通りました。
ゴロタ岬もしくは「鮑古丹神社」を目標に看板を探すと迷いづらいはずです。
503号線は対向2車線ですが、分岐後の道は1車線です。進むにつれ、ぐんぐん標高が上がっていきます。道中はガードレールなどない道です。歩く場合も、運転される場合もどうぞお気をつけて。
しばらく南下していると、途中、トド島展望台という場所に出ます。
ここからはスコトン岬の対岸にあるトド島がくっきり!運が良ければ、漁船が白い尾を引いて進む様子を見ることもできます。
トド島展望台を過ぎると、一度下りに入ります。その後、分岐点に着いたら右へ入りましょう。
カーブを過ぎてすぐ、2つめの分岐点からはゴロタ岬へ続く最後の一本道です。ここからは車で入ることはできません。なかなかの急登になりますが、遮るもののない見通しのいい道です。周辺を見渡しながら、ゆっくりと登っていきましょう。
登っている途中、後ろを振り返ると珍しい白い鳥居が。
これが地図や看板に出ている鮑古丹神社です。青い海と島の緑によく映えます。
スコトン神社が見える位置までくれば、目標のゴロタ岬まではあと少し。
展望台直前から北をのぞむと、最北限の岬スコトン岬とトド島がはっきりと見えます。地図でみる岬の形がここまではっきりわかりやすく見える場所はなかなかないですよ~。
最後の坂を登って、到着しましたゴロタ岬。
この日は生憎と雲がかかっていますが、天気が良ければ、南に利尻富士を観ることができる場所です。
いかがだったでしょうか。
ゴロタ岬は徒歩でしかいけないこともあり、桃岩展望台やスコトン岬よりもちょっとハードルの高い場所です。しかし、その分、人が少なく、ゆっくりと風景を見ながら散策できる場所でもあります。
普段運動していない人には坂がちょっとキツく感じることもありますが、風がよく吹く場所なので、気持ちよく歩けるはずです。(実際、ここでは風が当たり涼しく散策できましたが、同日に桃知コースを歩くと、風が当たらない場所も多く汗だくになりました。)
今回はこの岬だけを紹介しましたが、スコトン岬や澄海岬とあわせて岬めぐりコースを歩いてみるのも楽しいですよ。ぜひご自身の旅行プランにあわせて、礼文島を歩いてみてください。
ゴロタ岬のあとは。周辺観光紹介
最北限の地 スコトン岬
ゴロタ岬の途中から見えていたのが、ここ、礼文島の最北にあるスコトン岬です。快晴時には海を隔ててサハリンまで見渡せます。
また、対岸のトド島との間は漁場であり、早朝訪れると多くの船の姿を見ることができます。
船泊地区・浜中 アザラシ観察
あまり知られていない礼文島の隠れスポット。
港がある香深からスコトン岬にいく途中、船泊地区の浜中という場所で見ることができます。夏でも野生のアザラシに会える貴重な場所です。
数十頭ものアザラシがくつろぐ姿は、他ではなかなか見られない光景ですよ!
吸い込まれる“礼文ブルー” 澄海岬
スコトン岬、ゴロタ岬を含めた「岬めぐりルート」に属する岬のひとつです。その名の通り、入り江の澄んだ海が見どころ。
階段の先に見えた瞬間、多くの方が歓声をあげています。
また、この岬の手前にある売店では、トド肉などちょっとレアなお土産も買えますよ。
アクセス
稚内港から礼文島・香深港まで、ハートランドフェリーにて2時間40分。
その後バスもしくはレンタカーにて、船泊方面へ約30分。