北海道

カワイイあり!恐怖もあり…。夏の北海道で出会った野生動物たち

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2019年7月、8泊9日で北海道旅行をしてきました。

ここぞとばかりにレンタカーを活用し、富良野、礼文、知床、根室……と総移動距離2000kmを超える大移動。
その中で、いろいろな野生動物と出会う機会がありました。

この記事では写真とともに、出会った場所を振り返ります。

参考:この記事の写真はSONYのDSC-HX60V(望遠タイプのコンデジ、最大望遠720mm)を使って撮影しています。いくつかの写真は、目視やスマホの撮影では難しいものも含まれています。

エゾシカ:北海道各地

北海道ではよくみかけたエゾシカ。
一番最初に見たのは、稚内の街中でした。「こんなとこにも出るんだ~」と思っていたら、その後、道東に移動するとありとあらゆるところで見かけるようになりました。次第には見慣れて、わざわざ車を止めてまでカメラを向けることは控えるように。そのくらい出会うチャンスがある動物です。

夏のこの時期は子鹿も多く、親子の鹿を撮るチャンスにも恵まれました。
中にはこちらに興味津々で周囲を駆け回るヤンチャな子もいました。

アザラシ:礼文島

冬のアザラシは本島側の抜海なども有名ですが、ここ礼文島では夏でもアザラシを見ることができます

見られるのは島の北、スコトン岬に向かう道中にある浜中というエリア。
奥にトド島、そしてこの手前。遠目には岩のようにも見えるこれはアザラシの群れなんです!

ズームするとよくわかりますね。
大きさもまちまちですが、みんなそろって顔と尾をあげて、ゴロゴロ。

この夏の時期はこのあたりの浅瀬にいて、天敵であるシャチなどから身を守っているそうです。
そのためか、水族館でいつも見る姿のような、非常にくつろいで様子を見ることができます。

気持ちよさそうに眠っている姿は、見ているこちらも癒やされます。

オオワシ:宗谷岬

オオワシはまさかの出会い!
これは宗谷岬のモニュメントから東に数百mの電柱の上にいたのを撮影しました。

本来、オオワシは夏はサハリンなどロシア領内にいて、冬のみ北海道に渡ってくる鳥です。
つまり夏にはいないはずの鳥。
当然、素人の私はそういうもんなんだろうと考えていますし、ネットで調べてもそう紹介されています。

「でも、オジロワシでもハヤブサでもないんだよな……」

もやもやとそう思っていたところ、たまたま立ち寄ったネイチャーセンターのスタッフさんに種類を尋ねることができました。そこでの解答がまさかのオオワシ。
これにはスタッフさんも驚きだったようで、いつどこで見たのか随分詳しく尋ねられました。

「宗谷だったら、うーん、サハリンも近いしありえるんですねぇ。電柱に止まっているので怪我をしているわけでもないですし、3歳くらいの若い個体がたまたま渡っていたんですかね」

こんなふうに不思議そうにお話くださいました。

エゾライチョウ:神の子池

ずんぐりとした独特のフォルムをしているこの鳥は、エゾライチョウ。摩周湖の伏流水「神の子池」近くの林道で見つけました。まるっこい形は長野県などに生息しているニホンライチョウとも似ています。

最初は草に覆われた林道をトコトコの歩いているのを発見。
雨音にまぎれて距離を詰めていきました。すると、ライチョウのそばでガサガサ別の音がします。どうやらもう1羽いるようだ、と望遠で撮ったのが下の1枚です。
赤い丸枠の中に、もう1羽いるのがわかりますか?

ライチョウのまわりをちょこちょこと歩いていました。もしかしたら雛だったのかも。

その後「ラッキー!」と思って写真を撮っていると、気づかれてしまいました。
そして警戒のために木に上ってしまったのが、最初の1枚です。

タンチョウ:春国岱

タンチョウといえば釧路湿原が有名です。しかし、今回見たのは根室の近く、春国岱です。

このあたりまで来ると、驚くことにドライブ中にすぐ見つけられる距離に野生のタンチョウが生息していました。

今回の旅では春国岱には休憩で立ち寄っただけ。内部の遊歩道などはほとんど散策していません。
それでも全部で8羽のタンチョウに出会いました。写真に写るつがいの2羽と、雛を連れた別のつがいを1組、湖岸で座っている1組、そして海岸線を歩く1羽。それぞれ違う姿をみることができました。

緑の中で目を引く白いタンチョウは、以前釧路で見た冬の姿とはまた違った雰囲気でした。

参考:ひがし北海道鶴見台のタンチョウたち https://milpootabi.com/post-1335/

キタキツネ:ワッカ原生花園、厚岸町など

「シカもキツネも北海道にはよくいるよ」
そう聞いて、訪れた北海道。そのとおり複数の場所でキツネに出会いました。

特に毛並みが良かったのが、厚岸町の愛冠岬近くで見つけたこの子。
他で見たキツネよりも小柄でしたが、毛がふわふわしていました。

1枚目の写真を撮ったあと、そのまま愛冠岬へ。
20分後同じ道を戻り、ふたたびこの子を見つけると先程と変わらない場所でくるまって寝ていました。こうしてみるとまるで柴犬にも見えるような、無防備な姿。
野生ではなかなか見られない姿にほっこりしました。

ヒグマ:厚岸町

出会ってしまいました……。
それも子グマとはいえ、2頭も。

これを書いている2019年8月現在、札幌でヒグマが住宅街に出没したり、標茶で放牧牛が捕食されたりというニュースが流れています。動物が身近な北海道でさえ、これだけ警戒して対応する生き物、ヒグマ。
そんな存在に出会ったかと思うと、目撃から1ヶ月たった今でもあのときの緊張を思い出します。

興味はあったけど、やはり会いたくなかった。そんな存在でした。

知床でのヒグマの解説や、このヒグマと出会ったときの詳細は別記事に起こしています。
詳しくはこちらをごらんください。

参考:緊張感のある散策…。ヒグマの活動期7月に、北海道・知床を歩いてみた
https://milpootabi.com/shiretoko-natureguide/

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